福井市薬剤師会

ラジオ「教えて薬剤師さん」

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薬剤師会と薬剤師の事について

 こんにちは、今日は薬剤師会の事、とりわけ薬剤師の事について、お話いたします。
 お年寄りから小さなお子さんまで、薬を服用したことのない方は恐らくまれでしょう。その薬が開発、製造され、病院や薬局を通じて生活者の手に届くまで、すべての段階において薬学の専門家として薬の安全性に責任を負っているのが薬剤師です。
薬剤師と言えば医師の処方せんに従って薬を出してくれるイメージが先行し、薬局は「薬を調剤してもらうところ」と生活者の9割が考えています。
しかし、薬剤師に求められている社会的役割ははるかに広く、薬剤師法第1条には次のように有ります。
「薬剤師は、調剤、医薬品の供給、その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする」
薬には、医師の処方せんに基づいて薬剤師が調剤する医療用医薬品と、処方箋無しで買える一般用医薬品(OTC薬)の大きく2種類あり、調剤および調剤時の服薬指導や情報提供は薬剤師のもっとも代表的な業務です。あなたにとって薬局とはとアンケートをとると、6割の方は「薬について相談できるところ」4割の方は「健康や病気について相談できるところ」、3割の方は「OTCを購入できるところ」と答えています。
すなわち、薬剤師の役割には、地域の生活者一人一人の健康づくりに寄与することまでが含まれている事がわかります。 また、医療法と言う法律では、薬剤師が医師、歯科医師と共に「医療の担い手」とされています。具体的には調剤や医薬品の供給、在宅医療への貢献などを通じて、薬剤師は医療人としての存在感を高めつつあります。

薬剤師の職場とは?、どこでしょうか?

厚生労働省の調査によると、全国の薬剤師の数は276,517人※とされ、男女比では男性4割(39.1%)、女性6割(60.9%)と女性が多く、年齢区分では30歳代(25.8%)、40歳代(22.5%)の順となっています。また、薬剤師の勤務場所は、半数(52.7%)が薬局で、次いで病院・診療所(18.8%)、製薬会社等(17.7%)などとなっています。



海外に先駆けて、1930(昭和5)年から日本に導入された独自の制度に、学校薬剤師があります。学校保健安全法にもとづき、幼稚園から高校まで、のべ5万人を超える学校薬剤師が水道水やプールなどの水質、アレルギー原因物質、食中毒などの衛生管理、飲酒・喫煙防止、薬物乱用防止、さらには薬の適正使用に関する知識の普及や啓発活動など、多岐にわたる職務に従事しています。

注目されるスポーツファーマシスト

また、2020年の東京五輪開催に向けて今後、活躍の機会が増えると予想されるのがスポーツファーマシストです。
病気やけがの治療のために、ドーピングを意図せず服用した薬で陽性となってしまう、いわゆる「うっかりドーピング」の防止や、学校教育の場における児童・生徒に対するドーピング防止教育・啓発活動もスポーツファーマシストの大切な役割です。公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の公認スポーツファーマシスト約5,000名がすでに誕生し、健全なスポーツの発展に貢献しています。
※ 平成22(2010)年医師・歯科医師・薬剤師調査による。現在は30万人以上と推定される。


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